建設業未経験ですが訓練に参加できますか？
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
今や高層建築物の現場には欠かせないタワークレーン！ あの大きなクレーンをどうやって上まで運ぶのか疑問に思ったことはないでしょうか？ タワークレーンは高層ビルの建設現場の一番上にそびえ立っていますが、 どのようにビルの上まで昇っていくのでしょうか。 また、工事を終えたタワークレーンはどうなるのでしょうか。 今日は、「タワークレーン」の秘密を紹介していきます。
大きくて重いタワークレーンが、どのようにビルの上まで昇っていくのか、不思議ですね。
秘密は2種類の組立て方法にありました。
フロアクライミングは、ビルと一緒に昇っていく方法です。
フロアクライミングでのタワークレーンの
パーツは、大きく分けると3つに分けられます。
タワークレーンを組立て、数階分を施工します。
最上部のフロアに❶クレーン本体を固定して、本体の油圧シリンダで❷マストと❸架台を引き上げ固定します。今度は❶クレーン本体が、❷マストを昇ります。
②を繰り返して、クレーンはビルを昇っていきます。
マストクライミングは、マストを継ぎ足しながら昇っていく方法です。
マストクライミングでのタワークレーンの
パーツは、大きく分けると2つに分けられます。
❶クレーン本体が、❷マストを継ぎ足して、作業する高さまで昇っていきます。
②を繰り返して、次の作業する高さに昇っていきます。
工事を終えたタワークレーンは、あのまま下に降ろすわけでなく、解体されて下に運ばれます。あの大きなクレーンはどのように解体されていくのでしょうか？
秘密は「家族」にありました。
解体用の中型クレーン（子）を組立てます。
工事を終えたタワークレーン（親）は、近くに解体用に一回り小さい中型クレーン（子）を組立てます。
タワークレーン（親）を解体します。
中型クレーン（子）が、工事を終えたタワークレーン（親）を解体して、資材を下に降ろします。
さらに解体する小型クレーン（孫）を組立てます。
解体を終えた中型クレーン（子）が、さらに解体用に一回り小さい小型クレーン（孫）を近くに組立てます。
中型クレーン（子）を解体します。
小型クレーン（孫）が、中型クレーン（子）を解体して、資材を下に降ろします。
最後は、手作業で解体、エレベーターで搬出します。
小型クレーン（孫）を人が運べるサイズに解体し、エレベーターなどを使って人の手で運び降ろして、解体完了。
強風対策
あんなに高いところにあるクレーンですが、強風対策もしっかりしています。実はクレーン本体にはブレーキが付いており、普段は本体が風で回転しないように固定されています。でも、台風など強い横風が予想されるときには、ブレーキを外すことで、クレーンが風を受けて回転するように設計されているのです。
1日を過ごす運転空間
タワークレーンの運転士は、運転席まで地上からマスト内のリフトや、はしごなどを使い昇っていきます。
降りるのが大変なため、1日移動せず仕事ができるように、運転室にはトイレや冷蔵庫などが完備されており、仕事が終了する夕方までずっと運転室で過ごせるのです。
タワークレーンの色には意味がある
クレーンの腕の塗装には使う色と塗り方の決まりがあります。「昼間障害標識」と呼ばれ、昼間に飛んでいる飛行機の安全を確保するため、高さ60m以上のものには赤・白の組合わせによる塗色、旗または表示物で存在を示すように定められています。
タワークレーンの場合は、腕を先端から赤と白の順に交互7等分に塗色する決まりになっています。
冊子版 建設業ウェルカム
