HOME特集を見る > VOICE|建設業で新たな道へ 訓練生の声 かながわクレーン塾

神奈川県 かながわクレーン塾

 令和3年6月18日~7月14日の期間に、移動式クレーンオペレーターの資格を取得できるコース「かながわクレーン塾」が開催されました。取材当日の7月14日には修了式が行われ、卒塾生たちがそれぞれに目標を発表し、クレーンオペレーターとしての新たな一歩を踏み出しました。今回は、卒塾したばかりの3名の方に、受講のきっかけや訓練の感想などを伺いました。


わが子にも勧めたいほどおすすめしたいコース

── これまでの職歴を教えてください。
 土木で管理責任者として経験を積んできました。ですが仕事柄、全国各地の現場にいくことが多く、家を空けることが少なくありませんでした。実は、少し前に子どもが自立して家を出たので、妻が一人になることが増え、それならばこの機会にあらためて夫婦の時間をしっかりと取りたいと思い、勤めていた会社を思い切って退職。地元での再就職を目指して資格を取得したいと考え、このコースに参加しました。

── なぜクレーンオペレーターを目指そうと考えたのですか?
 以前、管理責任者として入った現場でタワークレーンを見てから興味が湧き、募集を見てすぐに応募しました。以前はオペレーターに指示する側でしたが、実際に運転してみたくなったというのも資格を取ろうと思った理由の一つです。

── 訓練で印象に残っていることはありますか?
 入塾してすぐに教えていただいた「凡事徹底(ぼんじてってい)」という言葉がとても心に残っています。〝何でもないような当たり前のことを徹底的に行う〟という意味で、作業の安全確認のうえでの心得として教わりました。一見簡単なようですが、当たり前なことほど意外と継続が難しいもの。ですが、凡事に徹底するからこそ安全は守られます。私もこれから現場に出たら、教わった言葉を忘れることなく、事故を起こさない、起こさせないという高い志を持って働きたいと思っています。

── 仕事の姿勢にも影響を受けたのですね。
 人はどんなアクションを起こすときでも、何かしらの判断を必ずしています。例えば、次の日の朝に用事で出かけることになったとして、家を出る時間を決めるときに、遅れないように少し早く出る、といったようにです。ちょっとした意識でミスを防ぐことができる。それがクレーンオペレーターであれば、判断基準は常に「安全であるかどうか」です。どんな環境においても安全第一。これだけは徹底しようと思っています。この大事な気づきを与えてくれた「かながわクレーン塾」の名前を汚さないよう、がんばっていきたいです。

── 受講を考えている方にメッセージをお願いします。
 クレーンオペレーターを目指すなら、絶対に受講するべきです。ここで学べるのは技術や知識だけではありません。私にとって特に大きかったのは「共同作業」「共同生活」です。現場ではコミュニケーションも重要な仕事の一つです。ここでは仲間と過ごす時間がその練習にもなるはず。もし自分の息子がどこにもいくあてがないなら、かながわクレーン塾を勧めたいと思うほど、自信を持っておすすめします!



挫折しなかったのは、仲間の支えがあったから

── かながわクレーン塾を知ったきっかけを教えてください。
 勤めていた会社を退職後、ハローワークに足を運んだ際に『建設業ウェルカム』の冊子を見て、興味本位でページを開いたところ、クレーンオペレーターの資格が目にとまりました。これまで建設業一筋で働いてきて、鍛冶鳶(かじとび)や土木、水道設備関係の職についたことがあり、さまざまな資格を持っているのですが、移動式クレーンだけは所有していませんでした。そこで、これはいい機会だと思い、応募を決めました。
※鍛冶鳶(かじとび)とは:高所で鉄骨の溶接・加工を行う職種

── クレーンオペレーターの資格に魅力を感じた理由はなんでしょうか?
 鉄骨の組立てなどを経験してきたなかで、鳶(とび)工の仕事にクレーンが必要不可欠だということは理解していました。そこで、鳶(とび)の技術を持っていて、しかもクレーンの操作もできるマルチな職人になることがベストだと思い、ぜひ資格がほしいと思ったというわけです。

── 実際に訓練を受けてみた感想を教えてください。
 塾のプログラムにはとても満足しています。特に、教習所での実機訓練では、講師がとても親身になってくれたので本当に助かりました。繰り返し質問をしても嫌な顔一つせずにアドバイスをし続けてくれたのにはとても感謝しています。例えば、重機のレバーの操作一つをとっても「さっきは慎重になり過ぎていたから、もう少し思い切って動かしてみよう」と、丁寧に指導してくれるので、安心して取組むことができました。また、ユーモアのある講師もいて、緊張をほぐしてもくれたこともあります。

── 訓練に集中できたのですね。
 充実した訓練期間を過ごせたと思っています。若いときから勉強となると、すぐに嫌になってしまうのですが、同期の仲間が支えてくれたり、講師がサポートしてくれたりと、周囲の協力のおかげでなんとか挫折しないで卒業することができました。特に今回、一緒に訓練を受けた仲間との出会いは私の人生にとって大きいものでした。この年齢になると、これほど人と仲良くなる機会もなければ、深く付き合うタイミングもそうそうあるものじゃないと思うんです。クレーンの資格を取得する場所ではありますが、それ以上に大切なものを教えてくれる場でもあったと実感しています。人は一人では何もできないけれど、仲間がいればどんな困難にも立ち向かうことができる。それに気づかされました。



一番“でっかい”重機の運転手を目指す!

── クレーン塾に参加した経緯を教えてください。
 子どもの頃から重機が好きで、550トンクラスの大型クレーンが動くところを見学しにいったりしていたのを覚えています。当時から自分もいつか重機に乗ってみたいと思っていました。これまでのキャリアは、高校を中退後に親戚が働いていた解体工事の会社に就職したのですが、体調を崩して営業部へと移動。その後、人との付き合いが苦手だったこともあって転職を考えたのですが、募集要項として高卒以上の学歴が求められる会社が多かったので、あらためて定時制の高校に通い、今年の4月に卒業しました。そのタイミングで、幼い頃から憧れていたクレーンオペレーターになろうと入塾を決意しました。

── あらためて夢に進み始めたのですね。
 自分の夢でもありましたが、資格をとって親を安心させたいという思いもありました。これまで親には本当に心配をかけたので、クレーンオペレーターとして早く一人前になって、恩返しをしていきたいと思っています。実は今日の修了式でも、鹿児島県にいる親から「体調は大丈夫?」とメールがありました。無事に卒塾したことを報告して安心させたいです。

── 訓練の感想を教えてください。
 実機訓練では、安全装置や装備の確認など、事故を防止するための基礎を徹底して教えてもらいました。これまで建設業界で働いたこともあり、ある程度はわかっているつもりでしたが、あらためて安全への意識の大切さが身に染みて理解できました。教習所としてもかなり高いレベルで学べたことは幸運だと思います。

── 受講を考えている方にメッセージをお願いします。
 最初は誰でも不安に思うはずですし、どんな環境で学ぶのか、見えない部分も多いと思います。でも、いざ参加してみれば、同じような思いで入塾した仲間もいれば、教習所では講師が懇切丁寧に教えてもくれるので安心してほしいですね。また、私が入塾していた期間は新型コロナの感染拡大が心配でしたが、資格取得という目標をしっかりと持って自己管理していたので、自分にとってはそれほど問題にもなりませんでした。

── 今後の目標を教えてください。
 これから面接を受ける会社に550トンのクレーンがあるということなので、最終的には操作を任せられるように技術を磨いていきたいです。重機を乗りこなすのが夢だったこともあり、クレーンオペレーターになった以上は、一番“でっかい”重機の運転手を目指したいと思います。



OB応援メッセージ

現場での経験を踏めば踏むほど仕事が楽しくなる!

クレーンオペレーターとして働き始めて6年目になります。みなさんと同じように「かながわクレーン塾」に入塾し、まったくの素人からスタートしました。クレーンの操作は奥深く、経験が物を言う職業です。クレーンの種類もさまざまで、現場によって求められる判断も違ってきます。だからこそ現場を踏めば踏むほど経験値が上がり、乗ることができる重機が増え、仕事が楽しくなるというもの。やはり、クレーンオペレーターなら大きな重機に乗りたいという希望は少なからずあるでしょう。それによって大きな建築物の建造に関わることもでき、それがやりがいにもつながります。重機に少しでも興味がある方にはおすすめです。建設業も週休二日制が導入されるなど、働き方が徐々に改善されてきているので、ぜひチャレンジしてみてください!             



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