建設業未経験ですが訓練に参加できますか?
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
令和2年8月31日から9月30日にかけて、新潟県胎内市の北陸建設アカデミーで「第1回建設土木多目的コース」が行われました。 鳶(とび)、鉄筋、型枠、左官、重機オペレーターなど、建設業の仕事を基礎から学び、体験して自分に合ったものを見つけることができるコースです。 今回取材したのは、9月19日に行われた「車両系建設機械(整地)実習」。大型の土木工事や建築の基礎工事などに欠かせない、ブルドーザや油圧ショベルといった重機を操作する演習になります。
●Y・Fさん(52歳)
ハローワークで募集を見て、取得できる資格の多さに驚き応募しました。
また、訓練場所が自宅から比較的近かったことも決め手の一つです。
これまで建設業に近い仕事をしていたのですが、重機を扱うのは初めてで、
資格を得たことでまた新たな可能性が広がったと感じています。
ただ、これで終わりではなく、ここがスタートラインです。
現場に入ってさらに技術を磨き、スペシャリストとして活躍できるようにがんばっていきたいです。
●K・Aさん(36歳)
インターネットの広告を偶然見つけ、訓練内容を確認してみたところ、
さまざまな資格を取得できることがわかり、チャレンジしてみたい気持ちが高まりました。
これまで建設業に従事したことはなく、もちろん重機に触れたこともありません。
高度で危険な作業だと決めつけていましたが、実際に動かしてみると操作さえ覚えてしまえば安全なことがわかり一安心。
講師の方の教え方もわかりやすくスムーズに資格を取得できました。
●Y・Mさん(27歳)
コンビニで冊子を手に取ったのがきっかけで参加しました。
応募した当初は資格を得ることが目的でしたが、訓練を受けているうちに
「高いスキルを身につけたい!」と、少しずつ心構えが変わっていきました。
今は土木工事全般で活躍できる人材になることが目標です。「やればできる」
と信じて努力を続けていきたいです。
●M・Sさん(50歳)
職業訓練を受講した知り合いから教えてもらい、
無料で資格を取ることができるところに魅力を感じてすぐに申込みました。
これまで事務職や工場、自営業などに携わったことはあるのですが、
建設業はまったくの未経験。少しの不安はありましたが、
講師の方々に丁寧に教えていただき、安心して受講することができました。
●T・Mさん(32歳)
建設業に興昧があったのでハローワークに相談したところ、
「職業訓練に参加してみてはどうですか?」と「建設業ウェルカム」を手渡され、それをきっかけに入校しました。
体力的には思ったより負担がなく、安心して訓練を受けることができたのですが、操作に関してはコツが必要で、少し苦戦しました。
でも、講師の方が一つひとつわからないことを親身になって教えてくれたので、問題なく資格を取得することができ満足しています。
●T・Kさん(38歳)
以前から建設業に興味があり、タイミングが合えば、
働いてみたいと思っていたところ、新聞に載っていた募集を見て応募しました。
やはり未経験だということもあり、不慣れな作業や専門用語を覚えるのに一苦労しましたが、慣れてしまえばそれほど難しくありません。
今回取得した資格を使い、地元で活躍していきたいです。
●Y・Iさん(42歳)
以前に大工として働いたことがあリ、建設業の知識はありますが、重機を扱ったことはありませんでした。
不安に思っていたところ、力を貸してくれたのが講師の方々です。
当然ですが受講者によって経験も違えば得意分野も違います。
そんな参加者一人ひとりに歩幅を合わせてわかりやすく教えてくれた講師陣には感謝しかありません。
就職前に、現場を知り尽くした人の意見を聞くことができる場はとても責重であリ、その体験は今後必ず活きてきます。
訓練場所の北陸建設アカデミーは、今年6月に開校されたばかリの最新設備を備えた職業訓練施設です。
代表理事を務める小野組(胎内市)の小野貴史社長を中心に、優秀な人材を育てることを目的に設立されました。
小野組はこれまで地元企業の人材不足を解消するためにさまざまな活動を展開しており、アカデミーの立ち上げもその一つです。
生活のために就職先を求めて都心へと移住するのではなく、「地元・北陸で技能を身につけ、就職し、生活する」という選択肢を地域の方々に提案したいと、
小野社長は語ります。こうした想いからスタートした同アカデミーでは、実際に現場で活躍している講師陣から、現役ならではの貴重なアドバイスを直接受けることが可能です。
また、就職後に現場でスムーズに活躍できるように、よリ実践的な知識やスキルを身につけられる教育機関を目指しています。
一般社団法人北陸建設アカデミー
代表理事 小野 貴史
株式会社小野組 代表取締役社長