建設業未経験ですが訓練に参加できますか?
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
生まれは鹿児島県の奄美大島で、大自然に囲まれながら育ちました。父は建設会社で土木関係の仕事に携わっていましたが、休日の趣味でやっていた日曜大工のレベルが本格的だったんです。会社から鉄骨や溶接機を持ち帰っては僕の部屋やベランダまで造ってくれました。
父との記念写真
高校は地元の進学校に入学し、部活には入らず勉強に集中する……つもりだったのですが、気づけば友人と始めたバンド活動に夢中になっていました。その後、母の勧めもあって大阪で働いている姉のところへ行くことになり、島を出ることになりました。
新入社員
大阪で仕事を探していたところ、不動産会社で働く姉から紹介してもらったのが今の仕事です。当時は建設業に対して何の知識もなくて、材料や工具の名前を覚えることからスタートしました。現場も小さな建物の工事をイメージしていたのですが、初めて携わったのは国の施設の建築で、その大きさに圧倒されました。先輩から「現場をきれいに片づけることが基本」だと教わり、とにかく掃除に専念する日々を過ごしていました。
仕事に少し慣れ始めた頃、先輩からビルの一室の施工を任される機会がありました。それまでは上からの指示通りに動くだけで、一人で作業を進めたことはありません。でも、隣の部屋を担当していた先輩の仕事を覗き見しながら何とか仕上げると、「よくがんばった!」とほめてくれました。その先輩の言葉が本当にうれしくて、大きな達成感につながりました。これがきっかけで仕事が好きになり、それからは現場に出るのが楽しくなりました。
TURNING POINT!
入社して4年目、22歳のときでした。尊敬している上司が東京の現場の職長を任され、そのサポート要員として同行することになりました。上司の「一緒に東京へ行くぞ!」の一言が、僕が上京したきっかけです。
現場は高層ビルの建築で、屋上部分にドーム型のパネルを取付けるという、特殊な作業でした。想像していたよりもはるかに規模の大きい工事で、僕の役割は工場から届く何百という部材の組立てです。スピードと慎重さを必要とする難易度の高い作業に四苦八苦しながらも、負けず嫌いな性格もあって、何とかやり遂げることができました。今、振り返っても大きな経験を得ることができた現場でした。
職長デビュー
東京で寮に住みながら現場をいくつか経験した頃、社長から「職長をやってみないか?」と声をかけられました。現場は都内の駅改修工事で、公共の交通機関ということもあり、作業は終電から始発までの2~3時間のみ。工期短縮のために80名以上の作業員が動員され、進行状況の把握も難しいなか、先輩方や他社の職人さんたちのサポートのおかげで乗り越えられましたが、ほろ苦い職長デビューでしたね。
タブレット端末を使った打ち合わせ
職長デビューの年に妻と出会い、その後、1級技能士の資格を取得できたらプロポーズすることを決意。28歳で試験に合格!プロポーズして入籍しました!
現場で何より大切にするのは、コミュニケーションです。「おはよう!」のあいさつだけでも、相手との距離を縮めることができます。人を選ばず、自分から積極的に声をかけることを心掛けています。また、今年長男が生まれ、育児の時間をつくるためにも、効率のよい仕事の進め方を考えるようになりました。
毎日の沐浴は欠かさない
今後の目標
これまで出会った尊敬できる職人の方々は、言葉に重みがありました。それは経験から生まれるものだと思っています。自分もこれからさらに多くの現場を積み重ねて、後輩たちによい影響を与えられる職人になりたいです。
この仕事を目指す方へメッセージ
僕もそうでしたが、最初は軽い興味程度の気持ちで始めてもいいと思います。一度、建設現場を経験すればものづくりの楽しさをわかってくれるはず。
不安であれば、職業訓練を受講することをおすすめします。「初心者」ではなく「初級者」としてスタートを切れるので、少しは余裕を持って建設現場に入れると思います。
生まれは鹿児島県の奄美大島で、大自然に囲まれながら育ちました。父は建設会社で土木関係の仕事に携わっていましたが、休日の趣味でやっていた日曜大工のレベルが本格的だったんです。会社から鉄骨や溶接機を持ち帰っては僕の部屋やベランダまで造ってくれました。
高校は地元の進学校に入学し、部活には入らず勉強に集中する……つもりだったのですが、気づけば友人と始めたバンド活動に夢中になっていました。その後、母の勧めもあって大阪で働いている姉のところへ行くことになり、島を出ることになりました。
新入社員
大阪で仕事を探していたところ、不動産会社で働く姉から紹介してもらったのが今の仕事です。当時は建設業に対して何の知識もなくて、材料や工具の名前を覚えることからスタートしました。現場も小さな建物の工事をイメージしていたのですが、初めて携わったのは国の施設の建築で、その大きさに圧倒されました。先輩から「現場をきれいに片づけることが基本」だと教わり、とにかく掃除に専念する日々を過ごしていました。
仕事に少し慣れ始めた頃、先輩からビルの一室の施工を任される機会がありました。それまでは上からの指示通りに動くだけで、一人で作業を進めたことはありません。でも、隣の部屋を担当していた先輩の仕事を覗き見しながら何とか仕上げると、「よくがんばった!」とほめてくれました。その先輩の言葉が本当にうれしくて、大きな達成感につながりました。これがきっかけで仕事が好きになり、それからは現場に出るのが楽しくなりました。
TURNING POINT!
入社して4年目、22歳のときでした。尊敬している上司が東京の現場の職長を任され、そのサポート要員として同行することになりました。上司の「一緒に東京へ行くぞ!」の一言が、僕が上京したきっかけです。
現場は高層ビルの建築で、屋上部分にドーム型のパネルを取付けるという、特殊な作業でした。想像していたよりもはるかに規模の大きい工事で、僕の役割は工場から届く何百という部材の組立てです。スピードと慎重さを必要とする難易度の高い作業に四苦八苦しながらも、負けず嫌いな性格もあって、何とかやり遂げることができました。今、振り返っても大きな経験を得ることができた現場でした。
職長デビュー
東京で寮に住みながら現場をいくつか経験した頃、社長から「職長をやってみないか?」と声をかけられました。現場は都内の駅改修工事で、公共の交通機関ということもあり、作業は終電から始発までの2~3時間のみ。工期短縮のために80名以上の作業員が動員され、進行状況の把握も難しいなか、先輩方や他社の職人さんたちのサポートのおかげで乗り越えられましたが、ほろ苦い職長デビューでしたね。
職長デビューの年に妻と出会い、その後、1級技能士の資格を取得できたらプロポーズすることを決意。
28歳で試験に合格!プロポーズして入籍しました!
現場で何より大切にするのは、コミュニケーションです。「おはよう!」のあいさつだけでも、相手との距離を縮めることができます。人を選ばず、自分から積極的に声をかけることを心掛けています。また、今年長男が生まれ、育児の時間をつくるためにも、効率のよい仕事の進め方を考えるようになりました。
今後の目標
これまで出会った尊敬できる職人の方々は、言葉に重みがありました。それは経験から生まれるものだと思っています。自分もこれからさらに多くの現場を積み重ねて、後輩たちによい影響を与えられる職人になりたいです。
この仕事を目指す方へメッセージ
僕もそうでしたが、最初は軽い興味程度の気持ちで始めてもいいと思います。一度、建設現場を経験すればものづくりの楽しさをわかってくれるはず。
不安であれば、職業訓練を受講することをおすすめします。「初心者」ではなく「初級者」としてスタートを切れるので、少しは余裕を持って建設現場に入れると思います。