建設業未経験ですが訓練に参加できますか?
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
三田建設技能研修センターは建設労働者の教育・訓練施設で建設労働者育成支援事業をはじめキャリアアップに向けた訓練を実施しています。今回、同センターの所長や講師に、施設の特徴や建設業が求める人材、修了生のキャリアなどについてお話を伺いました。
職業訓練法人近畿建設技能研修協会 補助職員 柳本 正明 氏
── 担当する分野を教えてください。
建設機械の講師を担当しています。以前に自動車関係会社のメカニックとして15年ほど勤めていた経験があり、建設機械も扱っていました。また、整備士を育てる機関で講師もしていたことから、当施設でもご縁があって教えることになりました。
── 訓練後のキャリアについてアドバイスをください。
いかにして就職先の会社の中で、自分のポジションを確立するかに尽きると思います。そこで役立つのが、資格です。資格を取るその過程で、自分が進む道が見えてくるはずです。さらに、取れる範囲の資格を持っておけば、施工管理者や現場代理人といった役職に就きやすくなるでしょう。また、資格を取るための勉強は、そのまま現場で使える知識になります。
職業訓練法人近畿建設技能研修協会 専務理事兼
三田建設技能研修センター所長 福本 慶浩 氏
── 三田建設技能研修センターの特徴を教えてください。
「人を育てる(次世代を担う人づくり)」、「地域に応える(建設人材育成を通した地域づくり)」、「危機に備える(事前の備え・迅速な対応)」を運営理念に、型枠、鳶、鉄筋、建設機械といった、現場で必要な職種の技能を身につけることができる、建設技能に特化した訓練施設になります。兵庫県三田市内に本館と実習場を構え、それぞれで座学と実習を行っています。設立は昭和57年で、今年で41年目を迎えました。これまで約82,000人の修了生を全国の建設現場に送り出しています。
敷地面積約2ヘクタールと広大な実習場
実習場から車で約10分の場所にある本館。主に座学を行う。
実習場には屋内施設もあり、型枠や鳶 (とび)、鉄筋などの訓練も可能で、プロジェクターを使った座学も行える。
重機の中でも操縦する機会の多いバックホウの訓練は、現場と同じ環境を整備した中で行い、まさに実践さながら。
正確な操作が必要になるフォークリフトの訓練も、丁寧にわかりやすく教えてくれるので安心。
つり上げ荷重が1トン以上、5トン未満の移動式クレーンの運転業務につくことができる「小型移動式クレーン運転技能講習」の資格取得も可能。
「高所作業車運転技能講習」は、作業床の高さが10m以上での高所作業車の運転(道路上を走行させる運転を除く。)の業務を行う場合に必要な資格。実務経験がなくても安全に受講できる。