建設業未経験ですが訓練に参加できますか?
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
建物の土台(基礎)部分の鉄筋
近年、多くの構造物に鉄筋コンクリートが使用されています。建物の土台(基礎)部分や、天井、床、梁(はり)、柱、壁など、そのほとんどに鉄筋が使われ、鉄筋工はそのすべての鉄筋工事に携わります。構造物の強度を上げるため、鉄筋コンクリートの中の骨組みを一本一本丁寧に結束し、より安全で丈夫なものにする重要な工程を担います。
強固な鉄筋コンクリートを造るために必要な鉄筋量は、細かな計算から算出され、鉄筋の設計図が作られます。この設計図を基に、工場で加工された資機材(鉄筋など)を、建設現場の鉄筋工が組上げます。
現場でも、鉄筋の切断、溶接などの加工をおこなう場合があります。「優秀な鉄筋工」に求められる資質能力は、結束のスピードや出来映えだけではなく、広い知識と技能です。真の熟練工を目指し、日々技に磨きをかけるのです。
壁の鉄筋
柱、梁(はり)の鉄筋
鉄筋工の仕事は、設計図から仕上がりの配置関係を把握することから始まります。鉄筋コンクリートの強度を均一にするためにも、高い精度で鉄筋の間隔(ピッチ)や水平を測る「折尺」や「メジャー」は欠かせません。
鉄筋を組む際は「ハッカー」で、交差する鉄筋を結束線で固定。結束線を切断する際は「番線カッター」を使います。
「ハッカー」は、鉄筋を組上げる際に、鉄筋の交差部分を「結束線(けっそくせん)」と呼ばれる針金で固定するための道具です。
広い面積の鉄筋を、瞬時に結束できる「鉄筋結束機」です。結束作業をより効率的におこなえますが、複雑な形状の鉄筋はハッカーによる結束が必要となります。
結束線を切断する際に使います。一般的なニッパーにも似ていますが、ハサミを使う感覚で、容易に金属を切断できます。
鉄筋の交差部分を固定するための細くて軟らかい針金です。0.8 ミリほどの鉄線で、手で簡単に曲げることができます。
当事業の訓練講習で行なっている、鉄筋の組立てを30秒でみれる動画にしました。どのように組み上がっていくのかご覧ください。