建設業未経験ですが訓練に参加できますか?
大丈夫です。訓練の参加者は建設業未経験者がほとんどです。訓練では、建設業で実際に働いているベテランの職人さんたちが親身になって指導します。未経験だからこそ仕事に真っ直ぐに向き合い成長
柱の型枠建込み
鉄筋コンクリートは、建物の土台(基礎)部分や、天井、床、梁(はり)、柱、壁など多くの構造物に使われています。そのほとんどが型枠で造形され、一つひとつの建物でその形状が異なるため、型枠も建物に合わせ設計図どおりに造られます。
型枠工事は、高い精密さを求められます。例えば、柱の内部に入っている鉄筋からコンクリートの表面までの距離を「かぶり厚」といい、鉄筋に対して型枠が均等に設置されていなければ、建物すべての柱のコンクリートの厚さが不揃いになってしまいます。また、柱が垂直であることも重要です。一般的には垂直精度±3㎜が許容範囲といわれており、建物のでき映えだけではなく、強度や耐震性にも影響する重要な工程です。
セパレータの設置
柱・梁(はり)の型枠を微調整
鉄筋コンクリートは、強度を高めるため鉄筋の骨組みが埋め込まれています。型枠大工は「のこぎり」や「丸のこ」「セパレータフック」を巧みに使い、鉄筋の周囲をベニヤ板や角材を加工し、器を造ります。流し込んだコンクリートが隙間から漏れないよう、「仮枠ハンマー」で釘を打ち付けしっかりと固定します。
細い角材などはのこぎりで切断しますが、面積が大きいベニヤ板などは「丸のこ(電気丸のこ)」が活躍します。丸いのこ刃をモーターで回転させ、木材などを一気に切断できる電動工具です。
ベニヤ板や角材を釘で固定するほか、固定した板や角材を叩くことで型枠の位置を微調整したり、固まったコンクリートから型枠を外すとき、クギ抜きとしても使います。
型枠には一定の間隔で小さな穴が空いており、その穴にセパレータを貫通させることで、型枠を両サイドから締め付けて固定し、内部の空間を一定の間隔に調整しやすくします。セパレータフックは、穴の反対側からセパレータをキャッチするための道具です。
当事業の訓練講習で行なっている、型枠の組立てを30秒でみれる動画にしました。どのように組み上がっていくのかご覧ください。